プロフィール:電気・ガス・水道0円で生きる女性・田村ゆにさんとは?
「電気・ガス・水道を契約していません」というフレーズだけで、現代人なら誰でも「ええっ!?」と声が出てしまいますよね。
でも、田村さんの0円生活は、「何もない」わけではないんですよ。電気はソーラーパネルで自家発電、水は自分たちで掘りあてた湧き水、そして調理には薪を使用。この「0円だけどゼロではない」というところが絶妙なんです。よく「昔の人は不便だった」という言い方をしますが、実は単に「自分でやるか」「お金を払って誰かにやってもらうか」の違いだったんですね。
札幌から東京、そして青森へ——田村ゆにさんの歩み
高校卒業後、歌手を目指して札幌から上京した田村さん。多くの若者と同じく、夢を追いながらアルバイト生活を送っていました。働けば働くほど疲れるのに、お金の不安は尽きない…そんな生活に疑問を感じていた彼女の人生を変えたのは、SNSで見つけた一風変わった「お嫁さん募集」の投稿。
それは、青森県で自給自足生活を実践していた田村余一さんからのものでした。「いつか自分で作った野菜を家族に食べてもらいたい」という夢を持っていた田村ゆにさんは、なんとその投稿に応募。29歳の時に青森へ移住し、2017年に入籍。翌年には息子さんも生まれました。
この展開、小説みたいですよね。Twitterでの出会いから結婚まで行く人はよく聞きますが、「自給自足生活者との結婚」ってなかなかない。でも考えてみれば、価値観が合うからこそ、こんな特殊な暮らしも幸せに送れるのかもしれません。

『わたしを幸せにする0円生活』——田村ゆにさんの著作から学ぶ
0円生活は0円ではスタートできない
田村ゆにさんの著書『わたしを幸せにする0円生活』、これがまた実用的かつ哲学的で面白いんですよね。
まず最初に教えてくれるのが「0円生活は0円ではスタートできない」っていう現実。そりゃそうですよね。ソーラーパネルだって、水を掘り当てる道具だって、最初はお金がかかる。でも田村ゆにさんが言いたいのは、「都会的な暮らしをそのまま0円で続けようと思ったら大がかりな設備と資金が必要だけど、森の中での原始的な生活であれば0円で始めることもできる」っていうこと。
要は、何を手放せるか、どこまで慣れ親しんだ快適さから抜け出せるか、っていう話なんですよね。
電気・ガス・水道代0円の仕組み
本の中で詳しく紹介されているんですけど、例えば:
電気
ソーラーパネルで発電してバッテリーに蓄電。天気が続くと電気が余るので、その時に電動工具を使ったり、ホームベーカリーを動かしたり。逆に曇りの日は「ちびちび使う」。自然のリズムに合わせた生活ですよね。
水
田村ゆにさんが畑の周りをスコップで掘る作業を続けていたら、水が湧いてきたっていうエピソード、これ面白いんですよ。「どんどんぬかるみになって、気がついたらちょろちょろって川みたいになった」って。生活用水はこの湧き水で、飲み水は山の湧き水を汲みに行く。
ガス
木質燃料。建築廃材をもらってきて薪にして、それで料理。ナスのヘタで歯磨き粉っていうのも番組で紹介されるみたいですけど、そういう「捨てるところがない」っていう発想、昔の日本人の知恵そのものですよね。
メンテナンス
で、これが大事なところなんですけど、0円生活って「お金を払わない代わりに、自分でメンテナンスする」っていうことなんですよね。水路のパイプが詰まれば掃除して、冬はソーラーパネルの雪おろしをして。
#きのこの日
— 田村ゆに|自給自足|電気・ガス・水道0円 (@uchimill_yome) October 15, 2025
昨日の杜活で、植えたなめこ出てきてた🍄
また一つ夢叶う❤️🔥 pic.twitter.com/1EnQdwwcyS
本当の豊かさって何?
田村ゆにさんが繰り返し言っているのは「お金や便利さでは手に入らない豊かさに気がついた」っていうこと。野菜がちゃんと育つまでに4年かかったそうなんですけど、その4年間、自然を前に人間の都合ではどうにもならないことを学んで、地に足がついた暮らしを実感しているわけで。失敗を恐れすぎて、何も始められなくなってること、多いですよね。
0円生活、意外と茨の道…なのに、彼女のSNSを見ると幸せいっぱい。この差は何でしょう?

まとめ:田村ゆにさんの魅力——0円生活から教わる豊かさとは
田村ゆにさんの実践から私たちが学べることをまとめてみました:
- 「0円」は目的ではなく結果 – 彼女たちが目指したのは「幸せに生きること」。結果的に光熱費が0円になっただけ。目的と手段を取り違えないことが大切。
 - 「貧しさ」と「豊かさ」は違う – お金がなくても、自分の手で作り出す暮らしには独特の充実感がある。それは都会での消費生活では得られない種類の豊かさ。
 - 完璧を目指さない – 一気に理想の生活に飛び込むのではなく、少しずつ慣れていくことが継続のコツ。「ムリのない範囲」が重要。
 - 自分で作るスキルは一生もの – お金で解決するのではなく、自分の手と知恵で解決する力は、どんな時代でも役立つ財産になる。
 - 自然とともに生きる喜び – 電気やガスのない生活は「不便」ではなく「違う楽しみ」がある。現代の便利さから少し離れることで見えてくる新しい喜び。
 
田村ゆにさんの生き方、そのまま真似するのは難しくても、「何を大切にして生きるか」っていうヒントはたくさんもらえそうです。この冬の光熱費高騰も物価高も、ちょっと違う角度から見られるかもしれませんよね。
ありがとうございました。

	
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