ひとでおおいですよ!
でもね、あなばあるし、ちょっとしたこつをしっておけば、
たのしく、かいてきにやまかさけんぶつをたのしめます。
ではさっそくおしえちゃいますね!
はい、というわけで今回も、全国の地方都市60カ所以上を実際に飛び回って磨いた好奇心アンテナを持つ「ことばと」がお伝えします。最後までよろしくお願いします。
【半径45minの旅】メインイベント「追い山笠」は7月15日早朝4時59分!
博多駅からほど近い櫛田神社を中心とした「博多祇園山笠」。仁治二年(1241年)に始まったとされる生粋の博多っ子のためのお祭りです。年々、全国からこの時期に観光で福岡に訪れる方が増えたような気がします。
博多っ子ではないことばととしては、今回あらためて山笠の歴史を調べてみたり、ゆかりの地や追い山のコースを歩いてみたりして、いろいろと発見がありました。それでは2024博多祇園山笠ツアーをどうぞ!
- 西鉄バス おなじみ、福岡県を縦横無尽に走る最強バス!
- 福岡市地下鉄『空港線』『七隈線』という手もあり!
- 歩く!
博多祇園山笠の超基本情報を少しだけ。
どんな祭り?
舁き山と呼ばれる神輿のような「山」を櫛田神社の近隣地域で構成される「流(ながれ)」ごとに、タイムを競う「追い山」をメインとした神事です。誤解されていることが多いのですが、この「山」には車輪はついていません。約1トンもの山を担いで(舁いて)いるのです。
ことばとの高校時代、この山笠に参加していた博多っ子の友人らは「追い山」の翌日は肩が真っ赤に腫れて痛がっていました。
始まりは諸説ありますが「疫病退散説」が有力。
鎌倉時代、博多の町で疫病が流行した際に、承天寺の開祖・聖一国師(円爾)が町民の担ぐ施餓鬼棚(せがきだな)と呼ばれる台に乗り、祈祷水を撒いて町を清めたのが始まりとしたという説が有力といわれています。
「舁き山」と「飾り山」がある。
明治時代の頃までは、現在でいう「飾り山」と呼ばれる高さ10メートルにもおよぶ山が追い山笠で担がられていたそうです。しかし、電気が使われるようになり山笠が電線に引っかかって切断するという事故が起きたそうで、山笠の高さを低くし、現在の舁き山の高さとなったということです。
山笠見物のポイントはここだ!
博多駅からも天神からも地下鉄七隈線『櫛田神社前』駅!
『博多』駅からも『天神南』駅からも1駅で『櫛田神社』駅です。
バスだと天神から博多駅方面の国体道路経由のバスで、博多駅からも『キャナルシティ博多前』バス停が最寄りです。ちなみに博多駅から歩いても15分程度。地下鉄で行っても、バスで行っても、迷うことはないでしょう。
この櫛田神社の境内が「追い山笠」のメイン会場となるわけですが、ここでは桟敷席が設けられています。この桟敷席のいちばんいい場所で見物するには2つの関門があります。ひとつは、桟敷席のチケットを確保すること。毎年6月26日午前9時より櫛田神社で販売開始。ネットでの販売はありません。席数はわずか300席。7月12日の「追い山ならし」という本番さながらの練習試合分も300席。はっきりいって入手激ムズのプラチナチケットです。
さらにもうひとつの関門は、たとえこのチケットを手に入れても「桟敷席入場券」であって指定席ではないため、いい席で見たいのであれば並ぶしかありません。
さらにいえば、この櫛田神社周辺も多くの見物客はもちろんのこと、地元テレビ局をはじめとした報道各社、そして追い山笠を舁く各流れの男たちでごった返しています。もう熱気ムンムン。人間の大渋滞です。人混みが苦手な人はおすすめできません。
というりゆうからも、けんぶつにはこつがあるってことだね。
はい、そもそもそれがこの記事で訴えたいことなんですけど、まず櫛田神社を出発した舁き山は、国体道路(国道202号線)を東に走り、大博通りをクルッとまわって国体道路へ戻り、承天寺を目指します。博多祇園山笠発祥の地とされる承天寺への表敬訪問というところでしょうか。門前には発祥の碑があるのですが、舁き山はここUターンし、旧東町筋というせまい通りを疾走します。せまい道なので迫力はあるのですが山笠や舁き手にかける「勢い水(きおいみず)」で濡れます。逃げ場がないのです。
で、結局見物ポイントはこの8車線道路の大博通りです。道が広いので余裕。しかもなぜかクルッと中央分離帯の切れ目を跨ぐようにターンするのでそれはそれで迫力。各流れのテクニックの見せ所でもあります。
さらにこの大博通りを少しだけ北に行くと、旧東町筋から出てきた舁き山に再度遭遇するので、1カ所で2度おいしいのです。
大博通りで堪能した後は、昭和通りに向かえばラストスパートの舁き山を見ることができます。博多の街を駆け抜けた舁き山は、昭和通りのホテルオークラ福岡の前の「廻り止め」がゴールとなります。ここでは、無事ゴールした舁き手たちの達成感に満ちた顔を目にすることができます。また、舁き山は当然、各流れの基地に戻らなければいけません。疲れ切った体に最後の力を振り絞って舁く男たちの姿も感動ものです。
※「追い山ならし」の廻り止めは博多小学校の前となりますので、ここにはやってきません。
舁き山が走り出すのは7月10日から。各地域で練習舁きをします。そして12日が「追い山ならし」です。追い山コースの2/3くらいを走ります。本番同様の迫力です。
さらに注目したいのが7月13日の「集団山見せ」。本拠地の博多エリアから中洲の橋を渡って、天神の福岡市役所前まで走ります。この日は福岡市長をはじめ、福岡の財界、著名人も台上がりします。始まるのは午後3時30分。さすがにこの日はコースの明治通り沿いには多くの人が訪れるので混雑覚悟です。
はかたさんさくのきじはこちら↓
みてね。
おつかれさまでした!
山笠の熱気が伝わったでしょうか。見物ポイントだけをささっとお伝えしました。博多駅前や天神界隈では「飾り山」といっておおきな山笠が展示されます。全部で13基ほどあります。流行りのアニメや世相がを反映した飾りがあって見て回るのも楽しいですよ。7月1日から14日の深夜まで飾っています。ぜひ、見物してください。
かけごえは「わっしょい!」ではないよ。
「おっしょい!おっしょい!」とか「おいさー!」です。
おぼえておいてね。
あ、そうそう!こどもたちがちいさなやまかさをかく「こどもやまかさ」もあるよ。おたのしみに。
それじゃ、いいたびを!
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