ふくおかしなのにはかたえき。
はかたとふくおかのちがいをさぐってみると、
まちのれきしがみえてきます。
はい、というわけで今回も、全国の地方都市60カ所以上を実際に飛び回って磨いた好奇心アンテナを持つ「ことばと」がお伝えします。最後までよろしくお願いします。
【半径45minの旅】意外と盲点?意外と見どころあり!博多ダウンタウン!
- 西鉄バス おなじみ、福岡県を縦横無尽に走る最強バス!
- 福岡市地下鉄 基本、空港線だけど、博多駅と祇園駅を歩いていける地下道もあり!
- 歩く!
天神からだと『博多駅』を目指してください。今回は、博多駅からスタートしましょう。ルートはいろいろ天神各所から博多駅方面行きが出ています。便数は無限です(嘘)。
で、問題は博多口から駅前の大通りである「大博通り」の右車線の歩道を歩いてほしいのですが、ふつーに地上からは行けません。一旦、駅ビル2階の博多バスターミナルへ続く連絡通路を歩いてください。駅前の三井住友銀行をめざします。↓こっちです。
そんなおおげさな…
のりもの好きなことばとにとしては、ぜひおすすめしたい場所が「出来町公園」です。
博多駅博多口を背にしていちばん広い道路「大博通り」の右側歩道を歩いて、西日本シティ銀行の角を右折して、次の交差点にある「出来町公園」。ここには、九州鉄道発祥の碑があります。ここには以前、博多駅があったらしいです。
ちなみに、大博通りの地下には、博多駅エリアと福岡市地下鉄空港線『祇園』駅まで歩いていける地下道があります。冬の寒い日とか雨の日は、ことばともよく利用します。
出来町公園を通り抜けた通りは承天寺通りです。左手に立っている「博多千年門」へ向かいましょう。公園を抜けて左手すぐにあります。
「うどんと饅頭は、福岡が発祥である」その証拠!
鉄道発祥の碑の後は、うどんとそばの発祥の碑です。千年門を通って少し進むと承天寺。この承天寺通りをはさんで右も左も承天寺です。なぜ寺の真ん中を道が貫いているかというと、先ほどの旧博多駅(出来町公園)に由来するのですが、移転に伴う区画整理により道路を整備するということで承天寺が譲り渡したそうです。
さて、うどん発祥の碑は、寺務所側にあります。もちろん諸説あるのは承知の上ですが、承天寺にはそのうどん発祥の碑と饅頭発祥の碑が並んで立っています。
承天寺通りから大きな通り(国体道路)に出たら左へ曲がってちょっと歩くと大博通りに戻ると、右手に五重塔が見えます。東長寺です。弘法大師 空海が日本で最初に建てたお寺として有名です。名前の由来は「真言密教が東に長く伝わるように」とのことから名付けられたそうです。
本堂には、日本最大級の大きさを誇る福岡大仏があります。
東長寺の後は「町屋ふるさと館」に行きましょう。東長寺そばの祇園町交差点から大博通りを渡って反対側の歩道を右にちょっと進むと左に石畳の道と鳥居がありますので、左折。
石畳の道は歩くと右に見えてくるのが「博多町家ふるさと館」です。明治から大正時代にあった博多の暮らしと文化を紹介する施設で、お土産屋さんもあります。ここに来れば、城下町「福岡」と商人の街「博多」の違いが少しわかります。
また、ここには「博多べい」があります。博多べいとは、安土桃山時代に戦災で荒廃した博多を復興するため戦乱で出たがれきを再利用し、新しく建てる塀に埋め込んだものです。ここにあるのは再現したものだと思われますが、この近所の櫛田神社の境内には博多べいが残されています。
マンガは知る人ぞ知る「博多っ子純情」の主人公たち。
よりみちスポット「キャナルシティ博多」
町家ふるさと館を出て右に進むとすぐに博多総鎮守 櫛田神社。博多祇園山笠のスタート地点です。くわしくはこちら↓
この櫛田神社を横切って裏参道へ出ると、複合商業施設のキャナルシティ博多の入口があります。ショッピングやグルメ、映画もあるし、なしかしらイベントやってるし、ホテルもあるし。この建築物そのものもカッコいいんです。
たくさんの歩いてのでこの辺のカフェで休憩しましょうか。
キャナルシティで休憩した後は、川端通りを歩きませんか。川端通りは、先ほどの櫛田神社を出た通りから始まります。文字通り博多川沿いにある400mほどのアーケード街です。
ちなみに、博多川を渡ると歓楽街の中洲です。博多川の川畔には、遊歩道やベンチがあります。そして川端通りの終点は、商業施設の「博多レバレイン」や「福岡アジ美術館」、「博多座」があります。
おつかれさまでした!博多と福岡の話
おかえりなさい。いっぱい歩きましたね。
さて、博多と福岡はどう違うのでしょうか。いまでもたまに「博多市」と「福岡市」があると思い込んでる人もいたりするんですが、元々この辺りは「博多」でした。「福岡」という名が使われるようになったのは、江戸時代に黒田長政がこの地を治め、現在の福岡市中央区舞鶴に福岡城を築城し、故郷である地名にちなんで福岡と名付けたことがきっかけです。以降、那珂川から西を福岡、東を博多と呼ぶようになりました。
明治時代になり、市制施行にあたって福岡市にするか博多市にするかが問題となり市議会で紛糾。投票の結果、一票差で福岡市に決まりました。その代わり、鉄道駅は「博多駅」と命名することとなったそうです。
そんなこんなでこんかいは、はかたえきのある「はかたえりあ」とくしゅうでした。さいごまでありがとうございました。
では、よいたびを!
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