山形の小さな動物園はどこ?『河北町児童動物園』
というわけで今回は、山形・河北町児童動物園ってどんなとこ?について調べてみました。
はい、全国の地方都市60カ所以上を実際に飛び回って磨いた好奇心アンテナを持つ「ことばと」がお伝えします。最後までよろしくお願いします。
まずは予告編の紹介文です。
24時間あいていて入場は無料の小さな動物園が舞台。山形県にあるこの動物園は、年老いたシカやクジャクが人気で、70年以上にわたって親しまれてきた。動物の救護所を兼ねていて、ケガをして飛べなくなった鳥や交通事故にあったキツネなど、ケガや病気で保護されてきた動物たちもいる。毎日来て動物に話しかける人、傷つき保護された動物に自らを重ねる人など、いろんな人がここを訪れ、何かを思い、去っていく。
https://www.nhk.jp/p/72hours/ts/W3W8WRN8M3/episode/te/6LL7MZ2R67/
『ドキュメント72時間』で紹介されたのは、山形・河北町児童動物園。
2025年6月27日夜10時にNHKで放送された『ドキュメント72時間』。今回の舞台となったのは、山形県西村山郡河北町にある「河北町児童動物園」です。
番組では「24時間開いていて入場無料の小さな動物園」として紹介されていました。一般的な動物園のイメージを覆すこの施設、山形県内で唯一の動物園なんです。ポニー、猿、ウサギ、クジャク、タヌキなど30種類以上の動物たちが暮らしています。
しかしこのシステム、おおらかすぎです。受付もゲートもなく、いつでも誰でも自由に出入りできる。「テレビ朝日の『ナニコレ珍百景』でも「日本でここだけのシステム」として珍百景登録されたそうですよ。コンビニより入りやすい動物園って…考えたこともなかった。
#河北町児童動物園 が
— 山形県 (@pref_yamagata) June 24, 2025
今度は、NHK #ドキュメント72時間
で取り上げられます👀
27日(金)22:00放送
今年4月にリニューアル✨した
県内唯一の動物園
動物の救護所を兼ねていて、
30種類以上の動物が🦌🦊🦉
年中無休❗無料❗でご覧いただけますhttps://t.co/wd5Qu4wBiO pic.twitter.com/Q9KIltqiT3
【河北町児童動物園】70年の歴史と愛される理由【ドキュメント72時間】
この河北町児童動物園、実は長い歴史を持っています。1953年(昭和28年)に前身となる施設が開園し、1978年から河北町が運営を引き継いでいるんです。
この動物園の始まりは、「怪我をした野生動物の保護」でした。今でも山形県の「野生鳥獣救護所」に指定されており、交通事故などで傷ついた野生動物や野鳥の保護活動を続けています。
現在園内で暮らすサルやキツネ、ハクチョウやハヤブサの多くは、ケガの程度が重く野生復帰が難しい動物たち。いわば「引退生活」を送る動物たちの安らぎの場でもあるんですね。
しかし70年も無料で24時間開放というのは、現代のビジネス感覚からすると「どうやって運営しているの?」と思わずにはいられません。河北町の予算だけでなく、クラウドファンディングも活用して支えられているそうです。物価高騰でエサ代もかさむ中、「入場料無料」の方針を貫いているのは、地域に開かれた憩いの場としての哲学があるからでしょう。
今週27(金) 夜10:00#ドキュメント72時間
— ドキュメント72時間 (@nhk_72HR) June 25, 2025
山形🐵🦊小さな動物園で🐰
山形・河北町にある24時間無料で入れる動物園。担当は山形局の水谷D。取材する中で好きになったのは、シカ🦌の「マザー」とハリネズミ🦔の「タワシ」だそう(2匹いて、写真がタワシかどうかは不明)。動物好きのみなさま~、ぜひ! pic.twitter.com/Xtbf4cwX0A
【ドキュメント72時間】河北町児童動物園の特徴と2025年のリニューアル
2025年4月27日、この小さな動物園は大きな変化を遂げました。総事業費約2億円をかけたリニューアルで、新施設「かほくまなび館 ずーいく」がオープン。この施設名、地元の子どもたちや飼育員が考えた候補から一般公募で決まったもので、山形弁の「だず~」と英語の「ZOO」を掛け合わせているそうです。方言と英語の掛け合わせ、なんとも粋な命名ですね。
リニューアルでは東北唯一のオニオオハシの展示が始まったほか、ウサギやモルモットの展示室、キッズスペース、図書コーナー、ワークショップスペースなども整備されました。また、建物前には柵で囲んだ広場も設けられ、イベント時に動物とのふれあい体験ができるようになっています。
また、バリアフリー対応も進み、砂利道をアスファルトに変更したり、スロープやエレベーターが新設されたりと、より多くの方が訪れやすい環境になりました。
そしてなんと、約2億円の改修費用のうち約6700万円を全国からのクラウドファンディングでまかなったそうです。小さな町の動物園に、全国から支援が集まったというのは、この動物園の持つ魅力と価値が広く認められている証でしょう。
まとめ!【ドキュメント72時間】で密着したのは『河北町児童動物園』でした。
見どころは、東北唯一のオニオオハシをはじめとする珍しい動物たち。ポニーやシカへのエサやり体験、ジャンボウサギやチャボとのふれあい体験などのイベントも開催されています。公式情報によると、体験イベントは不定期開催のようなので、訪問前にチェックしておくといいかもしれません。
また、動物園に隣接する公園には新しい遊具も設置されたそうで、お子さん連れの方には一日楽しめるスポットになりそうです。
- 入園無料&24時間開放
「動物園=お金と時間がかかる」そんな考えを河北町児童動物園は軽やかに裏切ってくれます。ゲートも受付もなく、いつでも誰でも、ふらっと立ち寄れます。夜の動物園をそっと覗くなんて、ちょっとした冒険気分も味わえる(ただし、動物たちの睡眠妨害はご遠慮を)。 - ふれあい体験&多彩な動物たち
屋外にはポニー、サル、うさぎ、クジャク、タヌキなど30種類以上の動物たち。東北唯一のオニオオハシや、ジャンボウサギ、チャボにも会える。エサやり体験や、モルモット・ハリネズミとのふれあいコーナーも人気。子どもはもちろん、大人だって童心に返ります。 - 野生動物の救護所という“もう一つの顔”
河北町児童動物園は、山形県の「野生鳥獣救護所」にも指定されています。ケガや病気で野生復帰が難しい動物たちが、ここで余生を過ごす。動物園というより“動物のホスピス”でもあります。
“見世物”ではなく、“共に生きる”という視点です。
『ドキュメント72時間』で紹介された河北町児童動物園は、効率や利益だけでは測れない「価値」を大切にしている場所です。機会があれば、ぜひ訪れてみてください。深夜に行ける動物園というだけでも、ちょっとした冒険気分が味わえそうですね。
ありがとうございました。
【ドキュメント72時間】山形『河北町児童動物園』はどうやって行くの?
- 住所:山形県河北町谷地戊81(河北町役場となり)
- アクセス:東根ICより車で約7分/寒河江ICより車で約15分
- 営業時間:年中無休・24時間開放(もう一度言いますが、本当に24時間です!)
- 入園料:無料
- 駐車場:河北町役場の駐車場を利用可能
- 公式インスタグラムはこちら
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