岸井ゆきのさんってどんな人?基本プロフィール
1992年2月11日生まれ、神奈川県出身の岸井ゆきのさん。身長150.5cmと小柄ながら、圧倒的な存在感を放つ彼女は、今や数々の作品で大きな存在となっています。
- 生年月日: 1992年2月11日(33歳)
- 出身地:神奈川県
- 身長:150.5cm(この「.5」がかわいい)
- 血液型:AB型
- 趣味:映画鑑賞、音楽鑑賞
- 特技:開脚
- 所属事務所:ユマニテ
身長150.5cmって、数字で見ると小柄なんですけど、スクリーン上での存在感はその身長の3倍はあるでしょう。これぞ「小さな巨人」というやつ。
岸井ゆきのさんは、同じユマニテ所属の満島ひかりさん、安藤サクラさん、門脇麦さんといった演技派俳優たちと同じ事務所に所属しています。この事務所、なにか特別な水でも飲ませてるんでしょうか?演技の神様が宿る聖地なのでは?と疑いたくなるほどの実力者揃い。
岸井ゆきのさんの経歴。山手線での偶然から日本アカデミー賞へ
中学時代までは体操選手志望だった
意外かもしれませんが、岸井ゆきのさん、中学時代までは本気で体操選手を目指していたんですよ。特技に「開脚」ってあるのも納得でしょう。神奈川県立秦野総合高校に進学後は帰宅部になって、進路に悩む普通の高校生だったそうです。調理学校やバリスタの体験入学に行ったり、保育士や美容師にも興味があったり。まさに「自分は何になりたいのかよくわかっていなかった」という、誰もが通る青春の迷い道を歩んでいたんですね。
運命の電車
そして訪れたのが、あの運命の瞬間。高校3年生のとき、バリスタの学校見学に向かう途中の山手線の中で、女性カメラマンに「写真のモデルになってくれませんか?」と声をかけられたんです。これ、もう完全に映画みたいな展開じゃないですか。そこから紹介されたのが今の事務所、ユマニテ。2009年、ドラマ『小公女セイラ』で俳優デビューを果たします。
下積み時代の試行錯誤
でもですね、ここからがすごいんです。事務所には所属したものの、最初はエキストラや台詞のない仕事ばかり。当時の扱いは「背景としていてくれ」という感覚だったと、岸井ゆきのさん自身が語っていらっしゃいます。これ、つらいですよね。でも、ここで腐らなかったのが岸井ゆきのさんのすごいところ。
20歳のとき、自分で劇団のワークショップに応募し始めるんです。観劇が好きで劇場に足を運んでは、チラシからオーディション情報を見つけて応募する。ワークショップでは映像のオーディションのように一日で結果が出るんじゃなくて、時間をかけてお芝居をひとつ作り上げていく。その過程で「モノ作りをするということが好きなんだ」と気づいたそうです。
この経験が、後の岸井ゆきのさんを作ったんでしょうね。「作品の一部」じゃなくて「一緒に作っている」という感覚。どんなに役が小さくても、一本の作品に向き合う姿勢。これ、簡単そうに聞こえますけど、実際にやるのは相当な覚悟と情熱が必要ですよね。
27歳まで寿司屋でアルバイトを続けていたというエピソードも、この時期を物語っています。俳優一本で食べられるようになったのは、2018年のNHK連続テレビ小説『まんぷく』に出演してからだそうです。
ブレイクと受賞歴
2014年、「東京ガス」のCMで注目を集め、2016年には大河ドラマ『真田丸』で真田信繁の側室・たか役を演じます。2017年、映画『おじいちゃん、死んじゃったって。』で映画初主演。この作品で第39回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞しました。
2018年、NHK連続テレビ小説『まんぷく』では、26歳なのに14歳の役を演じて話題に。「思いを飲み込む瞬間とか、知らないふりをするとか、そういう気持ちの部分は大切に演じたい」と語っていて、もうこの時点で演技への向き合い方が只者じゃないんですよね。声のトーンを上げたり、お化粧をしないでもらったりという表面的な工夫だけじゃなく、14歳という複雑な年齢の内面をしっかり捉えている。
2020年、映画『愛がなんだ』で第43回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。恋愛への執着が強いヒロインを演じて、多くの人の心を掴みました。
そして2022年。聴覚障害を持つプロボクサーを演じた映画『ケイコ 目を澄ませて』で、第46回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を含む6つもの賞を受賞したんです。この作品の撮影期間中、岸井ゆきのさんは他の仕事をセーブして3か月間『ケイコ』だけに集中したそうです。手話の習得、肉体作り、そして三宅唱監督のもとで映画作りの環境の大切さを学んだ。「環境作りという、いわば基礎作りからの大事さを感じた」という言葉が、岸井ゆきのさんの真摯さを表していますよね。
でも、受賞後も姿勢は変わらないと語っているのが、またかっこいいんです。「それは外からの評価に過ぎない」「受賞したからといって、それ以降のお芝居に変な力が入るということではない」。この冷静さ、このブレなさ。33歳にしてこの境地。すごいですよね。
2024年2月には『お別れホスピタル』でゴールデンプライムタイムの連続ドラマ単独初主演。そして2025年4月からは志尊淳さんとW主演のドラマ『恋は闇』(日本テレビ系)。
ここ最近だけでも、元天才科学者、終末期病棟の看護師、皇女、老舗玩具メーカー社長、元ヤンのタクシードライバー、聴覚障害を持つプロボクサーと、演じた役の幅がすごいんです。15年のキャリアが生み出した、この懐の深さ。
岸井ゆきのさん。気になる結婚のこと
「岸井ゆきの」で検索すると、関連ワードとして上位に出てくる「結婚」ですが、現在のところ岸井さんは結婚されていないようです。
じゃあなんで「結婚」って検索されるのか。推測ですけど、おそらく作品の中で結婚する役を演じたことや、年齢的に結婚していてもおかしくないから気になる人が多いんでしょうね。あと、演技が自然すぎて「この人、本当に恋してるんじゃ…」って思わせる力があるからかもしれません。
映画『佐藤さんと佐藤さん』で宮沢氷魚さんと夫婦役だし
「東京国際映画祭レッドカーペットを天野監督と宮沢氷魚さんと歩きました。『佐藤さんと佐藤さん』は11/28公開です!映画が広まっていきますように」
ことばといいかんじのふうふ👇
👫映画『#佐藤さんと佐藤さん』
— 映画『佐藤さんと佐藤さん』公式 (@satosan_x2) August 25, 2025
:*・゜゚・*本予告編解禁:*・゜゚・*
大好きなのに
愛してるのに
さよならまでの15年ー
🎬2025.11.28(fri.) 全国公開🎬#映画佐藤さん#岸井ゆきの #宮沢氷魚 #天野千尋 監督 pic.twitter.com/vVnzLMDGw4
惹かれるのは、「言葉を大切にする人」
岸井ゆきのさんは自身のエッセイ『余白』の中で、「言葉選びが素敵な人」や「言葉選びが面白い人」に惹かれると語っていらっしゃいます。言葉への繊細な感覚って、そのまま演技に表れるんですよね。岸井ゆきのさんの演技を観ていると、台詞の一言一言に血が通っているというか、適当に喋っている瞬間がまったくない。それって、日頃から言葉を大切にしているからこそなんだろうなと思います。
岸井ゆきのさんの魅力をまとめると…
よく岸井ゆきのさんは「遅咲き」と表現されますが、ワインやチーズが時間をかけて複雑な味わいを獲得するように、「熟成」期間が長めだったんですね。時間という調味料によって唯一無二の俳優へと深化したのではないでしょうか。
- 地道な努力を続けられる強さ:20歳から自主的にワークショップに参加し、27歳まで寿司屋のアルバイトを続けながらキャリアを積んだ粘り強さ
- 作品への真摯な姿勢:どんな役でも「一緒に作っている」という意識を持ち、役作りに妥協しない姿勢
- 幅広い演技力:14歳の少女から聴覚障害を持つボクサーまで、多様な役を説得力を持って演じ分ける実力
- 言葉への繊細な感覚:言葉選びを大切にし、それが演技の深みに繋がっている
- 謙虚さとブレない軸:数々の賞を受賞しても変わらない姿勢、「外からの評価に過ぎない」と言える冷静さ
これからの岸井ゆきのさんがますます楽しみですね。ありがとうございました。



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