たびするあなたのそんなこえにおこたえして、
こんかいは、はんけい45ふんのたびをごしょうかい。
かんぜんそうはで2まんぽはかるくいきます。
かくごせよ。
はい、というわけで今回も、全国の地方都市60カ所以上を実際に飛び回って磨いた好奇心アンテナを持つ「ことばと」がお伝えします。最後までよろしくお願いします。
【半径45minの旅】博多駅バスターミナル発!
まずは、とことこ路線バスの旅へGO!
昭和60年に廃止となった『国鉄勝田線(かつだせん)』の廃線めぐりです。
福岡市のベッドタウンとしてにぎわう宇美町、志免町、粕屋町。かつては炭鉱で栄えた時代がありました。ここで採れた石炭を運んだり、宇美八幡宮の参拝客を運んだりしたのが、勝田線。いまではそのほとんどが緑道として整備されています。さぁ、終点の勝田駅から歩く旅へ。
- 西鉄バス おなじみ、福岡県を縦横無尽に走る最強バス!
- (途中挫折した場合は)JR香椎線 非電化を走るバッテリー電車「DENCHA」または、西鉄バス
- 歩く!
博多駅前の『バスターミナル1F14』のりばから『原田橋』行きにのり、終点『原田橋(はるだばし)』で降ります。ちなみになんですけど、この終点の原田橋の原を「はる」と読むのは九州ではわりとポピュラーで、福岡県だけでも、前原(まえばる)、唐の原(とうのはる)、春日原(かすがばる)、檜原(ひばる)、屋形原(やかたばる)などがあります。
あ、そうそう。バスはだいたい1時間に一本です。JRで行くには『博多』駅〜篠栗線〜『長者原(ちょうじゃばる)』駅〜香椎線のりかえ〜『宇美』駅〜西鉄バス『上宇美』バス停にのりかえ〜『原田橋』で、ちょっと複雑なので、バスがおすすめです。
バスに揺られて約47分(でも実際は遅れることが多いけど)。終点の『原田橋』バス停に到着!さぁ、歩きますよ。今回のコースは基本、緑道です。
あるきやすい、くつでいこうね。
のみものもわすれずに。
スタートから徒歩2〜3分で勝田駅跡らしき広場があります。左に見えるバス停が『勝田』なので、おそらくここが駅だと思われます。さらに歩を進めましょう。
30分ほど歩くとJR香椎線の終着駅『宇美』駅です。ここまでほぼ緑道がつながっているので迷うことはないと思います。
休憩(挫折)ポイントその1 JR『宇美』駅。
まさかと思うけど、ここで挫折する場合はJRで『長者原』のりかえて『博多』駅、または、ここから徒歩3分の西鉄『上宇美』バス停で博多駅・天神方面へ。バスの方が便数は多いです。
よりみちスポット!その1安産の神様「宇美八幡宮」へ。
JR『宇美』駅を横目に少し進むと小さな鉄橋があります。よく見ると線路と枕木の柄が彫ってあってここが線路だったことをしのばせます。そのすぐ先の踏切があったであろう場所を左に曲がって少し歩くと右手に宇美八幡宮が見えてきます。ここは子安の杜ともいわれ、安産の神様です。取材した日も、妊婦さんの安産祈願や赤ちゃんのお礼参りの参拝客でにぎわっていました。
しばらく大樟の木陰で休憩です。和菓子屋さんがあります。ことばとはダイエット中なのでがまん…。
モチーフにした柄が…
さぁ、勝田線散策に戻りましょう。宇美八幡宮の奥宮付近にいまは歩道橋となった鉄橋がありました。鉄道の名残が…。その先は『下宇美』駅跡。宇美八幡宮の参拝客はここで乗り降りしていたそうです。
休憩(挫折)ポイントその2『下宇美』駅跡。
『下宇美』駅跡の向こう側にバス停がありますので、疲れた人は、ここから帰れます。
でも、頑張ってさらに進むともうすぐ志免町。古墳公園をチラリと横目に見てもうちょい行くといよいよ志免町です。
志免町の廃線跡もきれいに整備された緑道で、ひたすら歩きます。まぁ迷うことはないでしょう。すると右側に見慣れぬ大きな建造物見えてきます。旧志免鉱業所竪坑櫓(たてこうやぐら)です。旧日本海軍、国鉄によって運営された「国営炭鉱」だったそうです。ここから炭鉱夫が潜っていったんですね。竪坑櫓を右に見ながら進むと「志免鉄道記念公園」の広場、そして『志免』駅。ここでまた休憩です。
休憩(挫折)ポイントその3 『志免』駅跡。
志免鉄道記念公園の前に『志免鉄道公園』バス停があります。便数はそう多くはありません。天神・博多駅方面への便はなく『福岡空港国内線南』バス停から地下鉄にのりかえるという手と、ここまで来たらその先にイオン福岡もあるしもうちょい頑張るという手があります。
それ、かいけつになってなくない?…(w)
さて緑道を歩くと急に農道という趣。その先に「イオンモール福岡」。ここで廃線跡は途絶えます。どうやら粕屋町に入ったようで、粕屋町には廃線跡がほぼ整備されていませんでした。この辺りは、志免町と粕屋町が微妙に入り組んでいるようです。
よりみちスポット!その2「天龍ラーメン」!
宇美町から志免町や粕屋町をつなぐ県道は「ドラゴンロード」とも呼ばれ、ラーメン通には話題のエリアです。店名に「龍」のつくラーメンの名店が揃っています。今回はその中のひとつ「天龍ラーメン」をご紹介します。
こってりしたスープと福岡ラーメンならではの細麺がクセになります。半チャーハンと餃子のセットを頼んだんですけど、さらに替玉しました。
さっきうみはちまんでは
だいえっととかいってたような
きがするけど…
いやーうまかったです。おすすめします!というわけで、イオンに戻ってコーヒータイム。残りの行程を見ると目標のJR『柚須』駅まではまだまだ距離がありました…。ラーメンも消化できるでしょう。
休憩(挫折)ポイントその4 「イオンモール福岡」
ここの駐車場に、始発のバス停があります。便数は多くはありませんが博多駅・天神方面行きが出ています。
まだ歩ける場合は、駐車場を出てイオン前の農道が廃線跡っぽいです。その延長線上にまた緑道がありましたので、さらに進みましょう。
上亀山駅跡は公園でした。近所の子どもたちが遊び場です。次の『御手洗』駅の場所はわかりませんでした。途中のラーメン屋さん「一楽ラーメン」。ここのラーメンもかなり好きです。
さぁ、ゴールはもうすぐです。
おつかれさまでした!達成感があり過ぎる廃線旅。
沿線の宇美町、志免町、粕屋町は、福岡市のベッドタウンとして発展しています。イオンの前に駅があったら、お客さんもいっぱいだったろうなぁと思うのですが…。廃止したなんてもったいないなぁと感じるのは私だけ?
廃線跡のほとんどが緑道公園として整備されています。迷うことはないと思います。やっぱり「志免鉱業所竪坑櫓」が印象的でしたね。国の重要文化財に指定されています。周囲へ公園として整備され、ライトアップやイベントも開催しています。
あ、それと、もちろん帰りは45分じゃ着きませんよ。ざっと5時間、3万歩近く歩きます。福岡グルメがいっそう美味しくいただけます。ベスコングルメ状態です。やり遂げた感はあります(笑)
あるきがいはあるよ。
さいごまでよんでくれてありがとう。
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