プロフィール:小林涼子さんってどんな人?
まずは基本情報から。小林涼子さんのプロフィールを見ていきましょう。
- 本名:小林涼子
- 生年月日:1989年11月8日(36歳)
- 出身地:東京都世田谷区
- 身長:160cm
- 血液型:O型
- 趣味:クラシックバレエ、スキューバダイビング、ヨガ、ピラティス、吹きガラス
- 特技:ワイヤーアクション、英会話、韓国語(日常会話レベル)
- 資格:パンシェルジュ3級、農福連携技術支援者
- 所属事務所:ステッカー
- その他の肩書き:株式会社AGRIKO代表取締役、農林水産省食料・農業・農村政策審議会食糧部会臨時委員
いやもう、この多才ぶりですよ。特技欄を見るだけでクラクラしませんか? ワイヤーアクションができて韓国語も話せて、おまけにパンシェルジュって。「パンに詳しい俳優で農業起業家」って、もはや何屋さんなのか分からない(褒めてます)。
世田谷区生まれ世田谷区育ちという生粋の東京っ子でありながら、スキューバダイビングで海に潜り、吹きガラスで作品を作り、ヨガで心身を整え、農業で大地と向き合う。この振り幅、地球何周分なんでしょうか。
子役から“農業社長”へ:小林涼子さんの歩み
子役からティーン誌モデル時代
小林涼子さんが芸能の世界に入ったのは、なんと4歳のとき。 そのあとローティーン向けファッション誌『ニコラ』の専属モデルとして活躍し、教室と撮影現場を行き来する学生生活を送っていました。 中学時代、「ティーン誌モデルにあこがれていた世代です」という人も多いと思いますが、その誌面の向こう側にいたのが小林涼子さんだったわけです。
俳優として大きな転機になったのが、日本テレビのドラマ『一番大切な人は誰ですか?』で宮沢りえさんの娘役を演じたとき。 この作品をきっかけに「やっぱり俳優を続けよう」と決め、堀越高等学校へ進学して学業と仕事を両立する道を選びます。 進路選択が“進学先=芸能との両立機能付き”なの、十代にして人生の交通整理が上手すぎませんか。



『砂時計』『魔王』でブレイク
高校時代には、昼ドラ『砂時計』でヒロインの中高生時代を長期にわたって演じ、じわじわと知名度を上げていきます。 その後、TBSドラマ『魔王』ではヒロイン役を務め、TVnavi「ドラマ・オブ・ザ・イヤー2008」や日刊スポーツ「ドラマグランプリ」で助演女優賞1位を獲得。 このあたりで、「あの透明感のある俳優さん誰?」と記憶に刻まれた人も多いはずです。
最近では、映画『わたしの幸せな結婚』やドラマ『王様に捧ぐ薬指』『ハヤブサ消防団』『虎に翼』などにも出演し、キャリアの年輪を増やし続けています。 子役から始まってなお、2020年代にしっかり“今の空気”の中で活躍しているのが心強いところですよね。
うまくいかなかった20代と、農業との出会い
ただし、人生ずっと右肩上がりだったわけではありません。小林涼子さん自身、「20代は暗黒史みたいな時期」と語るほど、仕事が思うようにいかなかった期間があったそうです。 そこで心身ともに疲れていたタイミングで出会ったのが、新潟の田んぼでの農業体験でした。
家族と一緒に農家さんを手伝ううちに、「土に触る時間が、心のリセットボタンになっていた」と感じるようになったそうです。 ところが、コロナ禍や家族の体調不良で現地に行けなくなり、「この豊かなご飯の風景って、当たり前じゃないのかも」と気づくんですね。 ここで“おいしいって何で支えられてるのか問題”に気づくあたり、観察眼がさすがです。
株式会社AGRIKOの立ち上げとSDGsな仕事
そんな気づきから、「一人でちょっと手伝う」ではなく「仕組みとして農業を支えたい」と考え、2021年に株式会社AGRIKOを起業。 アクアポニックスという、水産養殖と水耕栽培を組み合わせた循環型の農法で屋上ファーム「AGRIKO FARM」を運営し、障がい者や高齢者の雇用を含む“農福連携”にも取り組んでいます。
ここでいきなり環境省の「グッドライフアワード SDGsビジネス賞」や、Future is Female Awards、BWA Award、女性のあした大賞など、社会性の高い賞を次々受賞しているのがすごいところ。 「俳優がなんとなく始めたサブプロジェクト」レベルでは一切なくて、ちゃんと社会課題に効いてる本気プロジェクトなんですよね。
加えて、農林水産省の審議会の臨時委員を務めたり、J-WAVEでラジオナビゲーターをしていたりと、“現場と社会とメディア”の三カ所を同時に回している感じ。 これはもう、「動くSDGsハイブリッド車」みたいな存在感です。
NHK『コトコト~おいしい心と出会う旅~ 群馬編』と小林涼子さん
不二谷円というキャラクター
『コトコト~おいしい心と出会う旅~』は、日本各地の食材と人の温かさに出会う“人情グルメドラマ”。 群馬編では、百貨店のバイヤー・結稀宏人がオリジナルスープの食材を探す旅の中で、伊香保温泉の町に暮らす画家・不二谷円と出会います。
小林涼子さん演じる不二谷円は、宏人の心の内側にそっと気づいていく存在であり、一緒に農家を訪ねながら、群馬の大地と食材の魅力へと案内する“ガイド役”でもあります。 俳優としてだけでなく、実際に農業や農福連携に関わっている人がこの役を演じる、というのがもうキャスティング段階で「それしかないでしょ」案件ですよね。
「農業に携わる仕事もしている」人だからこその言葉
本人コメントでも、「普段農業に携わる仕事もしているので、この作品に参加できてとてもうれしい」と語っていて、台本に出てくる農家の苦労や“農業を守らなければいけない”という思いに強く共感していることが伝わってきます。 子どもの頃から祖父母と伊香保に旅行に行っていたり、祖父母が群馬で過ごしていたこともあり、群馬には個人的な思い入れもあるそうです。
この度、農林水産省
— 小林涼子🌱(株)AGRIKO代表🐟 (@kobayashi_ryoko) March 1, 2024
食料・農業・農村政策審議会
食糧部会 臨時委員を拝命いたしました。
リフレッシュの為にと始めた農業に
そして、新潟のみんなに癒されて
励まされたおかげで
また頑張ることができ
このような機会を頂けたこと
感謝でいっぱいです。 pic.twitter.com/to2n0srfc2
「農」「食」「福祉」をテーマに会社をやりつつ、ドラマでは“スープの物語”の中枢にいる画家役という組み合わせが、あまりにも出来すぎたマリアージュ。 スープで言えば、「ちょうどこの具が欲しかったのよ」というタイミングで小林涼子さんが投下された、みたいな感じじゃないでしょうか。
小林涼子さんの魅力、まとめ!
- 子役から長くキャリアを積みながら、『砂時計』『魔王』など代表作を持つ“安定感のある俳優”であること。
- 20代の不遇期を経て農業と出会い、株式会社AGRIKOを立ち上げて農福連携やアクアポニックスに本気で取り組む起業家であること。
- 環境省のグッドライフアワードやFuture is Female Awardsなど、多数の賞を受賞する“社会派リーダー”として評価されていること。
- スキューバやバレエ、ヨガ、ガラス工芸まで好奇心の幅がとにかく広く、経験のすべてを表現と仕事に還元していること。
- 『コトコト~おいしい心と出会う旅~ 群馬編』では、自身の農業経験と群馬への思い入れを携えて、不二谷円という役に“じんわり効く説得力”を注ぎ込んでいること。
スープは、火にかけてすぐより、少し時間をおいた翌日のほうがおいしかったりしますよね。小林涼子さんのキャリアもまさにそんな感じで、子役からの時間と、うまくいかなかった時期さえもコトコトと煮込んで、今、とんでもなくいい味になっているように思います。 これからどんな作品やプロジェクトで、また新しい“具材”を足してくるのか、楽しみに追いかけていきたいですね。
ありがとうございました。




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